技術情報
ガラス材料
硼珪酸ガラス typeT :062(SP-E)、096(W-3)
熱膨張係数が非常に小さく、耐熱衝撃性に優れています。
主に外表面が高温になる電球、電子管、容器等に使用されています。特に硝材062
は紫外域の透過性に優れているため、スーパカミオカンデ用光電子増倍管の外球にも使用されています。
硼珪酸ガラス type U:051(TX-51A)、085(KS-70)
熱膨張係数が小さく、耐熱衝撃性に優れています。
特にタングステン(硝材051)、コバール(硝材085)等の封じ金属と熱膨張係数を合わせてあるので、電子管用ガラスとして使いやすい特長があります。
硼珪酸ガラス type V:300(HM-3)
軟化点が非常に高く、高温でも変形しにくい特長があります。
これらの特長を生かして、船舶用エンジンの気筒温度測定、特殊放電管のロッドなどに使用されています。
代表的なガラス特性
ガラス特性
|
硼珪酸(ほうけいさん)ガラス |
type T |
type U |
type V |
062
|
096
|
051
|
085
|
300
|
熱膨張係数(/℃) |
34
|
39
|
38
|
51
|
43
|
歪点(℃) |
490
|
490
|
510
|
460
|
705
|
ガラス転移点 (℃) |
520
|
520
|
530
|
490
|
720
|
徐冷点(℃) |
540
|
540
|
550
|
510
|
735
|
軟化点(℃) |
790
|
770
|
785
|
720
|
920
|
比重 |
2.23
|
2.27
|
2.25
|
2.26
|
3.75
|
この他、各種特性のガラス材料が用意されています